月経困難症だった私の産後の生理

月経困難症だった私の産後の生理
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女性の身体ってとてもデリケートで大変ですよね…。私はかれこれ20年、生理と闘っています。月経困難症と診断された経緯や、妊活から産後までの話についてまとめていきたいと思います。人それぞれですが、私と同じく女性特有の体調変化で悩んでいる方の参考になればと思います。

ちなみに、「月経」「生理」と表記が変わることがありますが、同じ意味として捉えてください。

月経困難症とは

まず、月経困難症とは何なのかお伝えしたいと思います。日本産婦人科医会が出している月経困難症の定義は以下の通りです。

月経困難症は月経に随伴して起こる病的症状で,月経時あるいは月経直前より始まる強い下腹部痛や腰痛を主症状として,下腹痛,腰痛,腹部膨満感,嘔気,頭痛,疲労・脱力感,食欲不振,イライラ,下痢および憂うつの順に多くみられる.【参考:日本産婦人科医会HP

つまり、生理直前や生理中に起こる腹痛や頭痛などの身体の不調を指します。混合しやすいのにPMS(月経前症候群)がありますので、こちらも紹介します。

日本産婦人科学会のPMS(月経前症候群)の定義は以下の通りです。

月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)は、月経の前に現れるこころとからだの不調です。さまざまな症状が月経前に3~10日間くらい続きますが、月経が始まると自然に軽快・消失します。
日本人女性の70~80%が月経前に何らかの不調を自覚しており、5%は重い月経前症候群で日常生活に困難を感じています。月経前症候群は、特に思春期の女性で多いといわれています。【参考:日本産婦人科学会HP

生理前に現れる不調はPMS、生理直前から生理中に現れる不調は月経困難症ということになります。私の場合は生理前10日頃から生理中にかけて何等かの体調不良があったので、月経困難症とPMSの併発になるかと思います。

婦人科での診断

婦人科受診のきっかけ

私は社会人になってからより生理が重くなったように思います。過労や満員電車でのストレスによって体調が悪化し、仕事を早退したり、最寄り駅まで行って引き返すといったことが度々ありました。受診のきっかけは家での出来事によるものでした。

1月の寒い日だったのですが、お風呂上がりに激痛が走り、その場でうずくまって動けなくなってしまいました。お腹をナイフで刺されたようなキーーンとした痛みと、押されているようなズーーンとした痛みが同時に襲ってくるような感じでした。。冷や汗と動機がしてとても苦しかったです。

幸い家にいたので、布団まで這うような形で移動し横になれましたが、外出先だったら倒れていたと思います。これはヤバいと思い、婦人科を受診しました。

受診の結果

婦人科でエコーを行ってもらい子宮の状態をみてもらいました。診断結果は機能性月経困難症とのことでした。機能性月経困難症とは、特に子宮内膜症などの疾患はなく、ホルモンの過剰分泌や子宮頸管の細さによって強い子宮収縮を起こしてしまうというものです。

お医者さんからは「赤ちゃん産んだら楽になるよ~」と言われました。子宮に何か異常があるわけではないということが分かったためホッとしました。

とはいえ、受診した当時はすぐに妊娠するわけにもいかなかったため、日常生活を楽にするために「ヤーズ」という低用量ピルを処方してもらいました。低用量ピルを飲むことで、一時的に排卵を抑えてホルモン分泌を抑えることができます。低用量ピルは一度に3ヵ月分処方してもらえるので、3ヵ月ごとに病院に通いました。

低用量ピルについて

低用量ピルは5年以上使っていたと思います。ピルは毎日決まった時間に1錠飲みます。1シートを1か月で使い切るもので、28日周期で生理をこさせていました。使う中でメリット・デメリットがあったので、記載します。

メリット

生理周期が明確に分かるため、予定が立てやすくなりました。ピルを飲むことで生理痛は緩和されますが、全く無くなるわけではありません。ですので、生理前後に大事な予定は入れないといった管理がしやすくなりました。予定の調整は仕事もプライベートも両方行っていたため、アクティブな週とまったりな週が分かれるような感じで過ごしていました。

また、ホルモンバランスの乱れが整うので、肌がとても綺麗になります。これは副次的な効果ですが、ニキビができず透明感のある肌を保つことができたのは良かったです。

デメリット

ピルを処方される際に説明があるかと思いますが、副作用もあります。飲み始めは若干気持ち悪くなりましたが、数か月経つと慣れてきました。また、発症の率はかなり少ないようですが、血栓症のリスクが上がるようで、定期的に会社の健康診断での血液検査結果をお医者さんに診てもらっていました。

また、生理痛は緩和されますが、全く無くなるわけではないため、鎮痛薬も飲んでいました。毎日のピル+鎮痛薬を飲むので、薬代がそれなりにかかるかなと思います。ちなみにピルは保険適用で3ヵ月で3000円程度でした。

ピル以外の生理痛対策

日々の生活の中でも生理痛対策を行っていました。身体を冷やさず血の巡りを良くすること、これが大切です。身体を冷やさないことは生理期間だけでなく、妊娠中や産後も大事なことだと思っています。私はそのために趣味としてホットヨガを10年近く続けています。筋肉の維持や体温を上げて血の巡りを良くするので、体調が良くなっていると思います。

ちなみに、妊娠や授乳期間にホットヨガは脱水のリスクがあり受講できません。その時はYouTubeのストレッチやヨガレッスンを観て行っています。竹脇まりなさんのYouTubeチャンネルはおすすめです。

妊活について

ピルを飲んでいると、妊活のタイミングについて悩むこともあるかもしれません。あくまで私の場合ですが、ピルをやめてから3ヵ月程度で排卵が戻ってきました。排卵のサインについては毎日基礎体温をつけたり、ドラッグストアに売っている排卵チェッカーを試してみたりしました。

ピルをやめると以前のような身体に戻るので不安にはなりましたが、出来るだけ無理をしないこと・食事をバランス良く食べること・きちんと睡眠をとることなどを心がけて毎月の生理と向き合っていました。

産後の生理について

ようやく本題に入ります。機能性月経困難症と診断された私が産後生理がどうなったかと言いますと、

かなり生理痛が改善されました!!

人間の身体ってよく出来ているなぁと感心しましたが、出産時に子宮頸管が伸びたことが影響しているのか、以前のような激しい生理痛はなくなりました。もちろん鎮痛薬も使っておりません。

生理痛が全くなくなったわけではなく、生理前10日くらいは鈍痛がありましたが、それでも日常生活に支障をきたすレベルのものではありませんでした。経血の量は産前と変わりありませんでした。

状況的に仕事のストレスから解放されていたり、子供とお散歩して身体を動かす機会がそれなりにあったことも影響しているかもしれませんが、こんなに楽になるものなんだと感動しました。人生が少し明るくなったような、そんな気持ちです。

おわりに

私は生理が重い方だったこともあり、夫には自分の生理周期や体調変化について共有し理解してもらうようにしていました。生理が再開することについては私だけでなく、夫もハラハラしていたようです。(私が機嫌が悪くなるため。苦笑)結果、産後軽くなってくれて良かったなと思っていますが、これも一時的なものかもしれません。これからも生理とは向き合い続けるものなんだろうなと感じています。

私と同じく、生理に悩まされ続けている方がいらっしゃったら、心からエールを送りたいと思います!時には医療や周りのサポートを頼って、上手く付き合っていきましょう。

この記事を書いた人 Wrote this article

おさるママ

おさるママ 女性

2024年秋に息子を出産しました👶 現在育休取得中、一児のママです。 何かとお騒がせな息子との日常、日々の暮らしや学びについて書き綴ります!